LAZY【novel】05


試験勉強を事務所でさせてもらえることになった。
それというのも調査で満足に勉強もままならなかった結果追試を言い渡されてしまったからで…

「聞いているのか、麻衣。」
ナルの叱責が飛んだ。
耳に心地よく届く声音が冷たさをはらんでいる。
問題がわからず若干現実逃避をしていた麻衣は、まずった、という顔をして手元に視線を落とした。

「この僕がわざわざ教えて差し上げているのに、聞き流すとは大層なご身分ですね谷山さん。」
慇懃無礼さには慣れているのでこれこそ麻衣は聞き流し、
頭のいい人は解からなかったことが無いから、どこが苦労するところか知らなくて、教えるってことができないんだと思う。
などとぼんやり心中反論していると、顔に出ていたのか…読み取ったナルの眼光が鋭さを増した。
「やる気が無いなら仕事に戻っていただけますか?」
「うわああはい!勉強させて頂きます!貴重なお時間を割いてくださって申し訳ありません!!」

カタカタとその脇でキーボードに指を走らせる安原は思った。
なんだこのバカップル…。



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≫馬鹿につける薬(09/02/27)
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